楽譜の間違い、
これは時々ある事です。
スコアに書かれた音とパート譜の音が違う、
なんていうミスプリントが多いですね。
管楽器には移調楽器という物がいくつかあって、
特にややこしいのがホルン。
使っている楽器は同じなのですが、昔の名残で
「ここからはin Fで吹いてね」
と書いてあったら、
ドレミと吹いたらファソラと音が出る仕組み、
この出た音は「実音」と言います。
「ここからin Esで吹いてね」
みたいな指示ごと消えている時、もしくは見落としで
急に全然違う音で吹き始める事も稀にあります。
※リハーサルで直されるので本番ではありません。
さてこんな事情がありつつ。
もう一つ先に解説を。
音名はドレミではなくドイツ語で言います。
ドから順にC(ツェー)D(デー)E(エー)F(エフ)G(ゲー)A(アー)H(ハー)
これにシャープがつくと、isが付き、C♯ならCis(チス)
フラットがつくとesが付き、C♭ならCes(チェス)、
例外はE♭→Es(エス)、H♭→B(ベー)のみです。
という前提がありまして。
指揮者がホルン奏者達に聞く
「そこの音、違うと思うんですが、
実音で何を吹いてますか?HとGじゃないですか?」
もうオーケストラは笑い始める。
ハーとゲー!ハーゲーですと?!
ホルン奏者はツルツルの人だった。
ホルン1「僕はEs(エス)です」
ホルン2「僕はG(ゲー)です」
オーケストラ、お腹をかかえて笑い始める。
選択肢がまさかのエスとゲーになった。
指揮者「え、(ホルン)2番がゲーですか?」
ホルン2「(顔を真っ赤にしながら)僕はゲーです」
この指揮者はゲイだった。
当然オーケストラは皆知っている。
もうホルン奏者のカミングアウトにしか聞こえない、
オーケストラ爆笑。
指揮者「実音ですよ?それで(ホルン)1番は本当にエスですか?」
ホルン1「(もう一度楽譜を見て)はい、僕はエスです(きっぱり)」
※真面目に仕事してます。
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