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2022年3月10日木曜日

転倒されたようです

 指揮者がApple Watchを買った。

リハーサルが始まって間もなく指揮者の腕から警告音。

「酷く転倒されたようです」

・・・大丈夫です!

丁寧な指揮者

 「ありがとうぞんじます」

と言えば誰のことかわかる、丁寧な指揮者。

時々面白い事を仰る。

「皆様に1つだけお願い致したい事が、2つございます」

魔法のランプにもそう願うのかな?

2017年1月6日金曜日

それでも愛される指揮者

仕事の出来る指揮者と愛される指揮者は違う。
愛される指揮者はやはり人柄が重要なもので。
とある、おっちょこちょい愛され指揮者のお話。

カデンツ(指揮は振らない)途中で振り始めようとし
「(小声で)マエストロ、まだです!」
と、一番前の奏者に教えられる。

ややこしい現代曲、なんだかバラバラになってきて
合ってるんだか合っていないんだか、
指揮者は現在地を叫ぶ、
「(今は練習番号の)C!・・・くらい」
そんないい加減な情報ならいらないけど。。

どこ振ってるんだかわからなくなって
振りながら一番前の奏者に声をかける、
「ねぇ、今どこ?」「・・・131です」

本番で振り間違え、
「うわぁ!ごめんっ!」と叫ぶ
お客様に丸聞こえです。

リハで楽団員から指示を受ける。
楽「そこ、合ってないので練習して下さい。」
指「あとは?どうしたら良い?」
楽「・・・あと、あそこと、ここと、、」

最後に。

興奮して指揮台から落ちる。

愛される指揮者はその人柄です。

2016年9月1日木曜日

指揮者オーケストラ

指揮者から聞いた話。


指揮者連盟とかなんとかっていう集まりがあるそうで。
指揮者という肩書きを持つ人達は大概
何かしらの楽器を副科で勉強してきているので、
オーケストラの楽器が何か出来る人が多い。
その、上手いか下手かは別の話。
弾けりゃぁ指揮者になってねーよって話。
・・あ、言いすぎた。

そう、ある時その指揮者連盟とかなんとかで
指揮者オーケストラが結成された事があった。
指揮者という人達は普段指揮者同士で関わりは少ない、
でも上下関係とかなんとかは割とあるものなんです、
ゴマ擦っといたら仕事貰えるとかもあるらしい。

とある巨匠指揮者はハープを演奏する人だった。
ハープはバイオリンの一番後ろの人の後ろで演奏する楽器。
いやしかし!
大先生をそんな後ろの方で演奏させるわけにいかない!
と、意味不明な事を考えるのがこのマエストロ集団。
大先生はやっぱり一番目立つ指揮者の隣で!
とゴマ擦り合うも、いやいやそこはソリストの立つ場所、
いくらなんでもそこはおかしいでしょ?という事で
少し下がってバイオリンの2〜3プルトの隣あたりに配置された。
ゴマスリマエストロ達の考える事は謎過ぎる。
いや、とりあえずそれは置いといて。

さて。
普段、音なんか全然出さずにスコアとにらめっこしている彼ら、
急に自分のパート譜だけ見て、しかも別に得意じゃない楽器、
演奏するのが精一杯な上に、いつもメロディばっか聞いてるから
自分がメロディじゃなかったらもう全然どこ弾いてんだかわかんない。
大先生の隣になってしまったバイオリン担当指揮者が聞く、
「先生、スコアお持ちですよね!今どこやってるかわかりますか?」
大先生がゆっくり答える。

「スコアあるから見てみようか。
 ところでバイオリン担当指揮者くん、今どの曲?」

2016年8月4日木曜日

停電

いつ頃の話なんでしょう、聞いた話です。

演目は最後の曲、威風堂々だったそうで。
7〜8分の曲ですね。
この曲の途中で急に停電、真っ暗になったんだと。
威風堂々は年間通してよく弾く曲なので、
別に楽譜なんてなくたって覚えています。
この時、奏者達は暗闇の中演奏を続け、
見事に最後まで弾ききり、拍手喝采!
お客様方はもの凄く感動してお帰りになられたそうです。

さて。

終演後に指揮者がつぶやいた。
「僕って、何なんですかね。。。」


※解説
オーケストラ奏者は、出来れば2回弾きたくないので、
そらでも弾ける曲だったから意地でも弾き通した。
よくやる曲はそのオーケストラ弾き方があるので
指揮なんて見てないというか、指揮者なんていらない。
暗闇になって仕事が無くなるのは指揮者だけなのです。

2016年8月3日水曜日

OKからの崩壊

とある指揮者から聞いた話。


地元の有力者の娘さんとかが音楽をやっていると、
何かその大きな力で、その地元のコンサートに
『ソリスト』としてねじこまれる事がある。
実力で呼ばれたわけではない人の腕前というのは
時に危険な事もあるわけで。

そのソリストは現在地がわからなくなるタイプの危険度。
弾いてる間に違う所にワープしちゃったりするわけです。
協奏曲は基本的にソリスト第一で
ソリストがワープしたらそこにオーケストラも付き合うもの。
で、演奏中にソリストがどこかに飛んでしまうものだから、
オーケストラも指揮者も右往左往、
楽譜には練習番号(数字かアルファベット)や
小節番号も大概書いてあるので、
こういう時は指揮者が小声で「M!」とか言ったりします。

さてさて。
あっちに行ったりこっちに行ったり、
なんだかもう誰が合ってるのかわからなくなった所で
急に全員が『ソリストの現在地』がわかって集合できた!
やったー!なんとかなったー!
「OK!」と指揮者がOKサインをにこやかに出した。

オーケストラ全員がOに飛んでしまった。


2016年7月28日木曜日

繰り返しはあるのでしょうか

語り継がれている話。



ヨハン・シュトラウスという人、
ウィーンで、ワルツやポルカを沢山書いた人です。
彼の曲には、繰り返しが多い。
その繰り返しをいちいちするかどうかは、
毎回それを振る指揮者によって違い、
楽譜には「○野アリ、○田ナシ」などと書いてあります。

さて。

その演奏会では指揮者は繰り返しを指定せず、
「本番やりながら考えたいので、
 僕がポケットからハンカチ(ポケットチーフ)を
 出したら繰り返しはアリ、
 出さなかったらナシ、でお願いします。」

演奏会が始まった。
マエストロがポケットからハンカチを出す、
お、繰り返しありだな、演奏は続く。
繰り返し記号でマエストロは普通に振っている、
お、ここは繰り返しは無しだな、
こうやって演奏はスムーズに進んでいた。

演奏が続くと次第に暑くなってくる。
マエストロがポケットからハンカチを出す、
お、繰り返しはありだな、
そうオーケストラが思った瞬間だった。
指揮者はそのハンカチで汗を拭いた。

え?!どっち?!

繰り返した人、返さなかった人、
弾くのをやめた人、
とにかく、
オーケストラの音が急に小さくなり
現代音楽のような曲を奏でたのは間違いない。


2016年7月27日水曜日

GPSが欲しい

語り継がれているウン十年前のお話。

とある巨匠指揮者と大御所バイオリニスト、
そんな二人と老舗オーケストラの組み合わせで
邦人作品のバイオリン協奏曲を上演した。

巨匠指揮者は指揮を振るというよりは
指揮台の上でマルを書いている人だったそうで。
そしてその邦人作品はなかなか複雑な曲とかで
何やってんだか、今どこ弾いてるんだか、
今の時代なら「楽譜にGPSが欲しい」と言うような?

暗雲立ちこめるまま本番へ。

そして演奏中、なんだかもうわけがわからなくなり
(それでも客席には伝わらないように演奏するのがプロ)
バイオリニストが指揮者に近寄って行き、
小声で「(指揮者に)先生、今どこ??」と聞いた。

小声で指揮者が答える。
「俺に聞くな!わしにもわからん。」
と言いながらマル書いて指揮を振り続けたという、昔話。


※とかなんとかはありつつも、
演奏会は大盛況で終焉、、いや終演を迎えたそうです。

2016年7月25日月曜日

Hはあります

オーケストラの楽譜には、
リハーサルを円滑に進める為に、
小節番号、練習番号(数字やアルファベット)がある。
特に小節番号が無い場合、
「Jの3小節前から」とか
「Pの7小節目から」という言い方になる。

オーケストラは全員がずーっと弾いているわけではないので、
お休みの小節が多い場合、
小節番号でいちいち分けて書いていないパート譜もあるのです。
Gのあと50小節くらいお休みだったら、
「-50-」の記載の後にJが登場したりして、
Hから始められたらどっから出たら良いのかわからなかったりもする。
そう、そんな曲の時だった。

指揮者が管楽器奏者に尋ねる。
「Iの前を数えて下さい、Iはありますか?」
「I、、Iですか、、、あ〜Iは無いですね」
「じゃぁHから数えて、あ、Hはありますか?」
「はい、Hはあります!」

オーケストラ、爆笑。


※声に出して言ってみるとわかります。
 「愛は無いけどHはある」

2016年7月24日日曜日

Sですか?

楽譜の間違い、
これは時々ある事です。
スコアに書かれた音とパート譜の音が違う、
なんていうミスプリントが多いですね。

管楽器には移調楽器という物がいくつかあって、
特にややこしいのがホルン。
使っている楽器は同じなのですが、昔の名残で
「ここからはin Fで吹いてね」
と書いてあったら、
ドレミと吹いたらファソラと音が出る仕組み、
この出た音は「実音」と言います。
「ここからin Esで吹いてね」
みたいな指示ごと消えている時、もしくは見落としで
急に全然違う音で吹き始める事も稀にあります。
※リハーサルで直されるので本番ではありません。

さてこんな事情がありつつ。

もう一つ先に解説を。
音名はドレミではなくドイツ語で言います。
ドから順にC(ツェー)D(デー)E(エー)F(エフ)G(ゲー)A(アー)H(ハー)
これにシャープがつくと、isが付き、C♯ならCis(チス)
フラットがつくとesが付き、C♭ならCes(チェス)、
例外はE♭→Es(エス)、H♭→B(ベー)のみです。

という前提がありまして。

指揮者がホルン奏者達に聞く
「そこの音、違うと思うんですが、
 実音で何を吹いてますか?HとGじゃないですか?」

もうオーケストラは笑い始める。
ハーとゲー!ハーゲーですと?!
ホルン奏者はツルツルの人だった。

ホルン1「僕はEs(エス)です」
ホルン2「僕はG(ゲー)です」

オーケストラ、お腹をかかえて笑い始める。
選択肢がまさかのエスとゲーになった。

指揮者「え、(ホルン)2番がゲーですか?」
ホルン2「(顔を真っ赤にしながら)僕はゲーです」

この指揮者はゲイだった。
当然オーケストラは皆知っている。
もうホルン奏者のカミングアウトにしか聞こえない、
オーケストラ爆笑。

指揮者「実音ですよ?それで(ホルン)1番は本当にエスですか?」
ホルン1「(もう一度楽譜を見て)はい、僕はエスです(きっぱり)」

※真面目に仕事してます。

2016年7月23日土曜日

毛はありますか?

「毛」
関西では人文字の単語を伸ばす事が多く、
「け」ではなく「けぇ」と言う。
→発音はKと同じ。


愛すべきゲーハー(禿げ)がいるオーケストラは
全国にある事でしょう、
これは関西のオーケストラのお話。


指揮者がその奏者に問う。
「Kはありますか?」

※楽譜には練習番号(数字もしくはアルファベットがあり
 休みの小節が長いと、休みの小節がまとまって書かれ、
 Fがあった後60小節お休みで急にJが出てくる事もある。

ゲーハー奏者が楽譜を探す、
「K、K、けぇ、毛ぇ、、、すみません、ないです」

オーケストラが笑い始める(しばしばある場面なのです)。

A指揮者の反応
 関西人ではない指揮者は何が起こっているのかわからず
 沸くオーケストラにキョトン顔。

B指揮者の反応
 皆の笑いに察知して、毛の無い奏者に聞いてしまった事に対して
 指揮台から降りて顔を真っ赤にして「すっ、すいません!」
 と頭を下げた。
ゲーハー奏者「そんなん謝られたら余計傷つくわ・・・」

C指揮者の反応
 関西人ではない指揮者は何が起こっているのかわからず、
 しかし彼はもう巨匠、急にオーケストラが笑い出しご機嫌斜め、
「Kくらいあるでしょう!怒」と怒号が飛ぶ、
 オーケストラ爆笑、もう誰も止められない。
ゲーハー奏者「その毛ぇ(Kも)が無いねんて・・」


後日談。
ゲーハー奏者
「毛ぇはありますか?て、見たわかるやろ!
 あいつ失礼な指揮者やな。
 なんで『すいません、無いです』てこっちが謝らなあかんねん?
 謝って欲しいのん俺の方やわ!・・いや余計傷つくけど。」

指揮者ってなかなか大変な仕事かもしれない。

2016年7月16日土曜日

ドロン


指揮者という人は音を出さないかわりに
指揮棒と全身を使って
「こうやって演奏して欲しい」
というのを表現する役割がある。

瞬時に小さな音を求める時に
楽譜にはp(ピアノ、小さい音で)と書いてあるけれど
奏者達が思っているよりももっと小さな音が欲しいとか
舞台の上の指揮者パフォーマンスの一つとしても
さっと手のひらを下に向け、身をかがめ
野球の審判の「セーフ」みたいなポーズを取る事が多い。

さて。
その曲で指揮者がもの凄い小さな音を求める場面は
テンポ(速さ)が変わる、プロの奏者達にもシビアな箇所だった。
勿論奏者全員、指揮に、指揮者に注目をしている。
来る、来る、もうすぐ例の、テンポがよくわかんないとこ!

次の瞬間、視界から指揮者が消えた。

オーケストラはもの凄く小さな音、
というか、急な出来事にフリーズする人が殆ど、
その後我に返ってわらわらと弾き始める奏者達、
いやしかし、崩壊寸前。

何が起きたのか。

小さな音を求めるあまり、急に指揮者がしゃがんだんですよ。。。

※指揮者は皆からよく見えるように指揮台に乗っている。
 素人指揮者コーナーとかで子供が出てくると
 全く見えないこともしばしば。
 しゃがまれると指揮が見えないどころか指揮者も見えない。
 テンポがわからない→勝手に弾くわけにはいかない→STOP

2016年7月15日金曜日

ヤァー

和太鼓協奏曲をやった時の話。

和太鼓、音程の無い打楽器ですね。
舞台奥に設置された大きな大きな和太鼓、
和太鼓奏者は客席に背を向けて叩いておられました。
勿論、オーケストラや指揮者にも背を向けて。

さて。
※カデンツの説明がいらない方は次の段落へ進む。
協奏曲には大概カデンツというものがありまして、
これはオーケストラの伴奏が無く、
1人で自身の腕前を思いっきり披露する時間、
クラシックの作曲家はカデンツを書いた人も居ますし、
昔は、現在のジャズのソロのように
ソリストが即興で演奏したり、自身が作曲したりしていたもの。
このカデンツの演奏中、オーケストラが必要無いので、
演奏会では舞台の上でカデンツの終わりをじっと待ち、
その後また一緒に演奏を始めるのですが、
リハーサルでは、カデンツは演奏されない事が殆どなのです。
ソリストが1人で練習出来るので合わせる必要が無いですよね、
なので、ゲネプロ(本番前のホールリハ)からか、
もしくは本番のみでしか、
オーケストラメンバーが聴く機会もありません。
カデンツがいつ終わるか、というのは大体わかるもの、
また、ソリストと指揮者は打ち合わせをしていますし、
リハーサルでカデンツの終わりの方だけ演奏して貰えるので、
てんでわからない、という事はないのです。
もうそろそろ、と思ったら指揮者が「そろそろ」な空気を醸し、
せーの!で合奏に戻る、というわけ。

この和太鼓協奏曲のカデンツ、
勿論リハーサル時に
「終わりの方はドンドコドコドコ(叩きながら)こんな感じで、
 ここで最後にドドン、、でオーケストラ入って下さい」
と、指揮者含めてオーケストラは説明を受けていました。
こういう時、音程の無い楽器で聞き分けるのは難しい。
こんな時に限ってプライドの高すぎる指揮者、
「大丈夫です皆さん、僕打ち合わせしてますし、
 カデンツの終わりの方で合図して、ちゃんと振りますから」
もう既に嫌な予感しかしない。

本番。

和太鼓のカデンツが始まる。
大体○分くらいです、とも聞いていたので
オーケストラはそれぞれの体内時計でチックタック。
リハーサルで聴いたのとは違う感じの演奏から
ドドンっと鳴る、まだだな〜と思っていたら、
急に指揮者が動き始める!
オーケストラは思った、違う!今じゃない!
指揮者は止まらない、
両手を振り上げせーのっ!ヤァー!!
と両手を振り下ろす・・・も、
和太鼓のカデンツは続く、静寂のオーケストラ。

舞台の上は指揮者以外全員プロの奏者達、
チラッと聴いたカデンツくらいすぐ覚えられる、
さっき聴いたそのカデンツの終わりと違っていたから
当然誰も指揮者を信用せず音も出さず、
むしろ誰も楽器さえ構えない。

ダチョウ倶○部さんのご挨拶のように
ヤァーと笑顔で振り下ろされた両手が
和太鼓が鳴り響き、微動だにしないオーケストラの前で
ゆっくりと下がっていく・・・。
そう、プライドの高すぎる指揮者、
「目の前に虫飛んできたからチョップしただけ〜」
みたいに、変わらない笑顔のままスーッと。。。

あまりに急な、
「絶対に笑ってはいけないinオーケストラ」のスタート。
オーケストラ、我々が鍛えなければいけないものは
腕、実力、室内楽力、ではなく、
笑わないメンタルと強い腹筋かもしれない。

ちなみに本当のカデンツの終わり近くで
もぞもぞと楽器を構えるオーケストラを見ながら
自信無さげに振り始めた指揮者。
オーケストラは思う、「そう、そこだよ。」
笑いも収まり、ため息交じりのオーケストラ。



演奏中はちゃんと自分を信じていないと、
こういう時、指揮者が振ったからって音を出したら
痛い目をみるのは奏者の方なのです。
あのヒト、音出さないからねー。

2016年7月3日日曜日

良い指揮者の見分け方

指揮者ジョークにまつわるお話。

客席から見て良い指揮者に見える人と、
オーケストラにとって良い指揮者は違う。

オーケストラは、指揮者がどんなに酷かろうと、
良い演奏をしなければいけないのです。
何故ならお客様達は、
良くても悪くても指揮者には拍手、
演奏が良かったのは指揮者のおかげ、
演奏が悪ければオーケストラのせい、
だと思っている人が多いから。

するとどういう事が起こるか?
良い指揮者の時は勿論良い演奏が出来るわけで、
てんでダメな指揮者の時、
オーケストラはてんでダメな演奏をするわけにはいかないので
(※本当にただ邪魔をされると、崩壊します、
 本人は大真面目に振っているんだけども・・・)
集合地点がコンサートマスターや
管打楽器セクションのトップに変わる、
こうなる事でオーケストラ本来の持ち味が出てくる。
普段一緒にやっているメンバー、タイミングもわかり易い。
とてもまとまった演奏になる。
結果。
指揮台の上で指揮者が邪魔をしてくるだけで、
(再々申し上げますが本人は良かれと思って振っています)
良い演奏になる事がある→指揮者がものすごーく評価される。
オーケストラ→苦笑、そして疲労。

良い指揮者は、
演奏会は指揮者の発表会ではない
という事を知っている。
拍手を受けるべきは自分ではなく、
実際に音を出した奏者達なのだと知っている。
知っている上でパフォーマンスをする人もいるし、
全部自分の功績だと思い込みつつも舞台マナーとして
とりあえずオーケストラを立てる指揮者もいる、
自分をどう見せるか、どこまで頭が切れるか。
オーケストラに好かれる指揮者かどうかは
舞台の上の奏者達を見ていると実にわかりやすい。

指揮者に対して奏者が一斉に拍手、拍足、
演奏を終えた奏者達が揃って笑顔、
オーケストラを立たせようとする指揮者に
あなただけで拍手を浴びて下さいという態度、
そして指揮者に笑顔で拍手を贈る、
こんな事してもらえるのが良い指揮者。
また、オーケストラに敬意を示す指揮者は、
カーテンコールなど指揮を振らない時に
指揮台に上がったりしないものです。
そこはお立ち台ではなく『指揮』台ですから。

いやいやオーケストラ側も仕事です、
舞台の上で取り繕って苦笑を隠し指揮者を立たせます、
ほんっとに腹が立っていたらそれもないけど。
でも奏者達の表情、拍手の仕方、足踏みをするか、
小さな事に、正直な気持ちが現れます。
お客様は指揮者にしか注目していないので、
ちょっと奏者に目を向けてみると面白いかもしれません。

さて、オケから嫌われる指揮者。
てんでダメな指揮者は舞台マナーもダメな事が多く、
オーケストラを立たせず、自分が指揮台に上がって拍手を浴びる。
さっきの曲でソロがあった人を立たせず自分だけ拍手を浴びる。
こんな時、奏者達の見せかけ拍手はアダージョ。

指揮者ジョークもなかなか沢山ありますが、
それはまた別の話。
そんな指揮者ジョークは、
こういった事情が元となっています。