とある指揮者から聞いた話。
地元の有力者の娘さんとかが音楽をやっていると、
何かその大きな力で、その地元のコンサートに
『ソリスト』としてねじこまれる事がある。
実力で呼ばれたわけではない人の腕前というのは
時に危険な事もあるわけで。
そのソリストは現在地がわからなくなるタイプの危険度。
弾いてる間に違う所にワープしちゃったりするわけです。
協奏曲は基本的にソリスト第一で
ソリストがワープしたらそこにオーケストラも付き合うもの。
で、演奏中にソリストがどこかに飛んでしまうものだから、
オーケストラも指揮者も右往左往、
楽譜には練習番号(数字かアルファベット)や
小節番号も大概書いてあるので、
こういう時は指揮者が小声で「M!」とか言ったりします。
さてさて。
あっちに行ったりこっちに行ったり、
なんだかもう誰が合ってるのかわからなくなった所で
急に全員が『ソリストの現在地』がわかって集合できた!
やったー!なんとかなったー!
「OK!」と指揮者がOKサインをにこやかに出した。
オーケストラ全員がOに飛んでしまった。
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。