びよら冗句。
あるびよら弾きがアルプスの山へ行き、
そこで羊の世話をする羊飼いに出会った。
びよら弾きはそこの羊をたいそう気に入り、
「ここにいる羊の数を当てたら、
私に羊を一匹くれませんか?」
と言った。
羊飼いは、不思議な事を言うなと思いつつ、
当てられるわけがないと思って承諾した。
「ここにいる羊は全部で189頭ですね?」
羊飼いは驚いた。
それはそこにいる正確な羊の数だった。
びよら弾きは
「やった!では羊一匹頂いていきますね!」
と、一頭を抱え上げ肩に乗せた。
それを見た羊飼いはニヤリと笑い、
「もしあんたの職業を当てたら、
そいつを返してくれるかい?」
びよら弾きは、当てられるわけがないと思って快諾した。
羊飼いが言った。
「あんた、びよら弾きだろ!」
びよら弾きは驚いて
「なぜ!?どうしてわかったんですか??」
羊飼いは言った。
「OK、説明してやるから、
まず俺の犬を肩から降ろしてくれ。」
※解説
びよら奏者が何故羊の数を当てられたかは別として
(彼らには野生の勘があるという噂も・・・)
羊飼いがびよら奏者だと見抜いたのは
彼が持って帰ろうとした『羊』が『犬』だったから。
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