2016年8月10日水曜日

びよら奏者と羊飼い

びよら冗句。


あるびよら弾きがアルプスの山へ行き、
そこで羊の世話をする羊飼いに出会った。
びよら弾きはそこの羊をたいそう気に入り、
「ここにいる羊の数を当てたら、
 私に羊を一匹くれませんか?」
と言った。
羊飼いは、不思議な事を言うなと思いつつ、
当てられるわけがないと思って承諾した。

「ここにいる羊は全部で189頭ですね?」

羊飼いは驚いた。
それはそこにいる正確な羊の数だった。
びよら弾きは
「やった!では羊一匹頂いていきますね!」
と、一頭を抱え上げ肩に乗せた。

それを見た羊飼いはニヤリと笑い、
「もしあんたの職業を当てたら、
 そいつを返してくれるかい?」

びよら弾きは、当てられるわけがないと思って快諾した。

羊飼いが言った。
「あんた、びよら弾きだろ!」
びよら弾きは驚いて
「なぜ!?どうしてわかったんですか??」

羊飼いは言った。
「OK、説明してやるから、
 まず俺の犬を肩から降ろしてくれ。」


※解説
びよら奏者が何故羊の数を当てられたかは別として
(彼らには野生の勘があるという噂も・・・)
羊飼いがびよら奏者だと見抜いたのは
彼が持って帰ろうとした『羊』が『犬』だったから。

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