2016年7月31日日曜日

ピカチュウはびよら?

ポケモンgoが流行する中、
ポケモンが何かイマイチわからない世代のびよら奏者、
ポケモンってピカチュウやろ?と言うので、
ピカチュウはポケモンだけど、
ポケモン=ピカチュウでは無いんですよ、
と言うも伝わらない。

「だから、ポケモンの中のピカチュウなわけで、
 弦楽器の中のビオラ、みたいな。」

「どういうこと?!
 それはびよらをバカにしてるんか?!
 そうか、ピカチュウはびよらなんか??」

これがびよら奏者。

2016年7月30日土曜日

オウムの値段

指揮者ジョーク


ある男がオウムを買おうと
ペットショップに行った。
「良い子はいますか?」

店主は客を値踏みしながら一羽のオウムを見せ、
「こちらのオウム、夜の女王のアリアを歌う事が出来ます。
 500ドルになりますが、、、いかがでしょう?」

「ほう、もっと凄いのはいないのかね?」

店主は、これは金を出しそうだと思い
「そ、それではこちらのオウムはいかがでしょう!
 モーツァルトのオペラアリアならなんでも歌えます!
 ただ、5000ドルですが、、いかがでしょう??」

「ほほう!いるじゃないか凄いのが!他には?」

店主は張り切って
「10000ドルですが、こちらのオウムは
 ワーグナーの指輪全曲歌う事が出来ます!」

「もっと高いのもいるのかね?」

店主は言った。
「普段お見せはしないのですが、こちらに!
 30000ドルのオウムがおります!」

「それは凄い。そのオウムは何が出来るのかね?」

「そうですね、何が出来る、というわけではないのですが・・」

「貴重な品種なのかね?!」

「あえて言うなら、うちの鳥達は皆そのオウムの事を
 『マエストロ』と呼んでいます」


※解説
なかなかリアルな値段設定かもしれません。
日本で振っている邦人指揮者だと
10000ドルを越す人は多くありませんが、
欧米オケや歌劇場のタイトルを持つマエストロは高い。
何が出来る?歌は歌えない、楽器も弾けない、
そう、マエストロと呼ばれています。
歌手の値段設定も日本人価格では無いという事で。

※夜の女王のアリアとは、
 モーツァルト『魔笛』に出てくるソプラノのアリア。
 高い音が出てくるのでそれなりの難易度です。

※ワーグナーの指輪全曲、というのは
1つ3時間半として4つで約14時間かかる壮大なオペラ。

2016年7月28日木曜日

繰り返しはあるのでしょうか

語り継がれている話。



ヨハン・シュトラウスという人、
ウィーンで、ワルツやポルカを沢山書いた人です。
彼の曲には、繰り返しが多い。
その繰り返しをいちいちするかどうかは、
毎回それを振る指揮者によって違い、
楽譜には「○野アリ、○田ナシ」などと書いてあります。

さて。

その演奏会では指揮者は繰り返しを指定せず、
「本番やりながら考えたいので、
 僕がポケットからハンカチ(ポケットチーフ)を
 出したら繰り返しはアリ、
 出さなかったらナシ、でお願いします。」

演奏会が始まった。
マエストロがポケットからハンカチを出す、
お、繰り返しありだな、演奏は続く。
繰り返し記号でマエストロは普通に振っている、
お、ここは繰り返しは無しだな、
こうやって演奏はスムーズに進んでいた。

演奏が続くと次第に暑くなってくる。
マエストロがポケットからハンカチを出す、
お、繰り返しはありだな、
そうオーケストラが思った瞬間だった。
指揮者はそのハンカチで汗を拭いた。

え?!どっち?!

繰り返した人、返さなかった人、
弾くのをやめた人、
とにかく、
オーケストラの音が急に小さくなり
現代音楽のような曲を奏でたのは間違いない。


2016年7月27日水曜日

GPSが欲しい

語り継がれているウン十年前のお話。

とある巨匠指揮者と大御所バイオリニスト、
そんな二人と老舗オーケストラの組み合わせで
邦人作品のバイオリン協奏曲を上演した。

巨匠指揮者は指揮を振るというよりは
指揮台の上でマルを書いている人だったそうで。
そしてその邦人作品はなかなか複雑な曲とかで
何やってんだか、今どこ弾いてるんだか、
今の時代なら「楽譜にGPSが欲しい」と言うような?

暗雲立ちこめるまま本番へ。

そして演奏中、なんだかもうわけがわからなくなり
(それでも客席には伝わらないように演奏するのがプロ)
バイオリニストが指揮者に近寄って行き、
小声で「(指揮者に)先生、今どこ??」と聞いた。

小声で指揮者が答える。
「俺に聞くな!わしにもわからん。」
と言いながらマル書いて指揮を振り続けたという、昔話。


※とかなんとかはありつつも、
演奏会は大盛況で終焉、、いや終演を迎えたそうです。

2016年7月26日火曜日

カラスの死骸は飛んでいる

びよら冗句。


びよら奏者と一緒に公園を歩いていた人が
足元にカラスの死骸を見つけて、
踏みそうだったびよら奏者に言った。

「あ、カラスの死骸がある、気を付けて」

そう言われたびよら奏者は
「え?どこ?」
と言って空を見上げた。


※解説、要りませんよね?

2016年7月25日月曜日

Hはあります

オーケストラの楽譜には、
リハーサルを円滑に進める為に、
小節番号、練習番号(数字やアルファベット)がある。
特に小節番号が無い場合、
「Jの3小節前から」とか
「Pの7小節目から」という言い方になる。

オーケストラは全員がずーっと弾いているわけではないので、
お休みの小節が多い場合、
小節番号でいちいち分けて書いていないパート譜もあるのです。
Gのあと50小節くらいお休みだったら、
「-50-」の記載の後にJが登場したりして、
Hから始められたらどっから出たら良いのかわからなかったりもする。
そう、そんな曲の時だった。

指揮者が管楽器奏者に尋ねる。
「Iの前を数えて下さい、Iはありますか?」
「I、、Iですか、、、あ〜Iは無いですね」
「じゃぁHから数えて、あ、Hはありますか?」
「はい、Hはあります!」

オーケストラ、爆笑。


※声に出して言ってみるとわかります。
 「愛は無いけどHはある」

2016年7月24日日曜日

Sですか?

楽譜の間違い、
これは時々ある事です。
スコアに書かれた音とパート譜の音が違う、
なんていうミスプリントが多いですね。

管楽器には移調楽器という物がいくつかあって、
特にややこしいのがホルン。
使っている楽器は同じなのですが、昔の名残で
「ここからはin Fで吹いてね」
と書いてあったら、
ドレミと吹いたらファソラと音が出る仕組み、
この出た音は「実音」と言います。
「ここからin Esで吹いてね」
みたいな指示ごと消えている時、もしくは見落としで
急に全然違う音で吹き始める事も稀にあります。
※リハーサルで直されるので本番ではありません。

さてこんな事情がありつつ。

もう一つ先に解説を。
音名はドレミではなくドイツ語で言います。
ドから順にC(ツェー)D(デー)E(エー)F(エフ)G(ゲー)A(アー)H(ハー)
これにシャープがつくと、isが付き、C♯ならCis(チス)
フラットがつくとesが付き、C♭ならCes(チェス)、
例外はE♭→Es(エス)、H♭→B(ベー)のみです。

という前提がありまして。

指揮者がホルン奏者達に聞く
「そこの音、違うと思うんですが、
 実音で何を吹いてますか?HとGじゃないですか?」

もうオーケストラは笑い始める。
ハーとゲー!ハーゲーですと?!
ホルン奏者はツルツルの人だった。

ホルン1「僕はEs(エス)です」
ホルン2「僕はG(ゲー)です」

オーケストラ、お腹をかかえて笑い始める。
選択肢がまさかのエスとゲーになった。

指揮者「え、(ホルン)2番がゲーですか?」
ホルン2「(顔を真っ赤にしながら)僕はゲーです」

この指揮者はゲイだった。
当然オーケストラは皆知っている。
もうホルン奏者のカミングアウトにしか聞こえない、
オーケストラ爆笑。

指揮者「実音ですよ?それで(ホルン)1番は本当にエスですか?」
ホルン1「(もう一度楽譜を見て)はい、僕はエスです(きっぱり)」

※真面目に仕事してます。

2016年7月23日土曜日

毛はありますか?

「毛」
関西では人文字の単語を伸ばす事が多く、
「け」ではなく「けぇ」と言う。
→発音はKと同じ。


愛すべきゲーハー(禿げ)がいるオーケストラは
全国にある事でしょう、
これは関西のオーケストラのお話。


指揮者がその奏者に問う。
「Kはありますか?」

※楽譜には練習番号(数字もしくはアルファベットがあり
 休みの小節が長いと、休みの小節がまとまって書かれ、
 Fがあった後60小節お休みで急にJが出てくる事もある。

ゲーハー奏者が楽譜を探す、
「K、K、けぇ、毛ぇ、、、すみません、ないです」

オーケストラが笑い始める(しばしばある場面なのです)。

A指揮者の反応
 関西人ではない指揮者は何が起こっているのかわからず
 沸くオーケストラにキョトン顔。

B指揮者の反応
 皆の笑いに察知して、毛の無い奏者に聞いてしまった事に対して
 指揮台から降りて顔を真っ赤にして「すっ、すいません!」
 と頭を下げた。
ゲーハー奏者「そんなん謝られたら余計傷つくわ・・・」

C指揮者の反応
 関西人ではない指揮者は何が起こっているのかわからず、
 しかし彼はもう巨匠、急にオーケストラが笑い出しご機嫌斜め、
「Kくらいあるでしょう!怒」と怒号が飛ぶ、
 オーケストラ爆笑、もう誰も止められない。
ゲーハー奏者「その毛ぇ(Kも)が無いねんて・・」


後日談。
ゲーハー奏者
「毛ぇはありますか?て、見たわかるやろ!
 あいつ失礼な指揮者やな。
 なんで『すいません、無いです』てこっちが謝らなあかんねん?
 謝って欲しいのん俺の方やわ!・・いや余計傷つくけど。」

指揮者ってなかなか大変な仕事かもしれない。

2016年7月22日金曜日

びよりすととびよら冗句

びよら冗句。


あるバーで男が隣の男に言った。
「面白いビオラジョークがあるんだ」
そう言われた隣の男は
「実は私、ビオラ奏者なんです」
と答えた。

男は言った。


「大丈夫、君の話じゃないから」


「大丈夫、君にもわかるように話すから」


「そうか、じゃぁやめとこう、
 3度もゆっくり説明する気はないんだ」


※解説
ビオリストにはびよら冗句の何が面白いかわからない人が多い。

2016年7月21日木曜日

お手本

おとぼけコントラバス奏者のお話。


エキストラのベース奏者が練習をしていると
(※エキストラ→団員では無い賛助出演の奏者)
それを見ていたコントラバス奏者が指導を始めた。
「ここはね、こうやって弾くんだよ。」
そう言ってお手本を弾いて見せた。

エキストラ奏者が申し訳なさそうに言う
「すみません、あの、そこ、、ピチカートなんですけど・・」


※解説
 ピチカートとは、弓を使わず指で弦を弾く奏法。
 おとぼけバス奏者は自信満々で指導したけれど
 そこがピチカートという事に気付いていなかった。

2016年7月20日水曜日

いまどこ?

おとぼけコントラバス奏者のお話。


ホルン奏者の隣にコントラバス奏者が並んでいる
そんな配置の時のお話。

現在地がわからなくなった3番ホルン奏者が
隣の4番ホルン奏者に聞いた。
「おい、今どこだ??」
「俺もどこかわかりません、、ちょっと聞いてみます。
 (隣のコントラバス奏者に)おい、今どこ??」
コントラバス奏者は親切にホルン奏者に教えた。
「今ね、18ページの上から3段目!」
「おぉ有り難う!」
4番ホルン奏者は3番ホルン奏者に戻す、
「今18ページの上から3段目だそうです」
と言いながら、ページをめくり、
もう一度コントラバス奏者にこう言った。
「なぁ、俺の楽譜9ページまでしかないけど、今どこって?」


※解説
 パート譜はそれぞれ違います。
 バイオリンの楽譜が40ページでもチューバの楽譜は4ページとか
 ページ数や場所なんて全然違うものです。
 ページと場所を言った人も言った人ですが、
 それ聞いてめくってみた方もどうなんでしょうね?


2016年7月19日火曜日

スリッパ

おとぼけコントラバス奏者のお話。

学校公演で体育館などでの演奏の場合、
学校に入る時点でスリッパに履き替え、
そのままスリッパで演奏する事も多くある。

そのコントラバス奏者の足元が目に入り、
あれ?みんな緑のスリッパなのに、なんで赤?

彼のスリッパには絵とアルファベットが書いてあった。
「W.C.」と。

2016年7月18日月曜日

弓の毛は何で出来ている?

おとぼけコントラバス奏者のお話。

学校公演で楽器の説明をする彼。

弦楽器は木で出来ていて(省略)こういう楽器で、
弓と弦を擦り合わせて弾いています。
この弓の毛、信じられない物で出来ています!
さて、何で出来ているでしょうか?

子供達が口々に叫び始める
「糸!」
「くじらのひげ!」
「蜘蛛の巣!」

ニヤニヤしながらそのコントラバス奏者が言う。

正解は!
なんと!
牛のしっぽで出来ていま〜す!

オーケストラが全員ずっこけた。
「一本かよ!」

※解説
弓の毛は、馬のしっぽ、その毛を使っています。
白馬の毛というわけではなく、漂白されているもの。
漂白されていない黒い毛を使っている人もいます。
いずれにしても、牛じゃねーよ!

2016年7月17日日曜日

スラースタッカート

びよら冗句



ビオリストにスラースタッカートで演奏させるには?

答え
全音符にsoloと書いておけば良い。



※解説
スラースタッカート、苦手な奏者がそこそこいます。
まぁプロのバイオリニストには殆どいませんが、
ビオラ奏者だと、そこそこいるでしょう。。
さて全音符とは、1小節まるまる伸ばす白い音符、
そこにsoloと書いてあるとどうなるか?
メロディから解放され伸び伸びと弾いている彼らに
急に緊張が走り、腕が震える→スタッカートになる、
ということ。
あくまでびよら冗句なんですが、
実際この目で見てこの耳で聴いた事があります。
演目はカルミナブラーナ、ドイツ人女性のビオリストでした。
本物のびよりすとはやっぱり、ドイツに居るんですね〜(毒)

2016年7月16日土曜日

ドロン


指揮者という人は音を出さないかわりに
指揮棒と全身を使って
「こうやって演奏して欲しい」
というのを表現する役割がある。

瞬時に小さな音を求める時に
楽譜にはp(ピアノ、小さい音で)と書いてあるけれど
奏者達が思っているよりももっと小さな音が欲しいとか
舞台の上の指揮者パフォーマンスの一つとしても
さっと手のひらを下に向け、身をかがめ
野球の審判の「セーフ」みたいなポーズを取る事が多い。

さて。
その曲で指揮者がもの凄い小さな音を求める場面は
テンポ(速さ)が変わる、プロの奏者達にもシビアな箇所だった。
勿論奏者全員、指揮に、指揮者に注目をしている。
来る、来る、もうすぐ例の、テンポがよくわかんないとこ!

次の瞬間、視界から指揮者が消えた。

オーケストラはもの凄く小さな音、
というか、急な出来事にフリーズする人が殆ど、
その後我に返ってわらわらと弾き始める奏者達、
いやしかし、崩壊寸前。

何が起きたのか。

小さな音を求めるあまり、急に指揮者がしゃがんだんですよ。。。

※指揮者は皆からよく見えるように指揮台に乗っている。
 素人指揮者コーナーとかで子供が出てくると
 全く見えないこともしばしば。
 しゃがまれると指揮が見えないどころか指揮者も見えない。
 テンポがわからない→勝手に弾くわけにはいかない→STOP

2016年7月15日金曜日

ヤァー

和太鼓協奏曲をやった時の話。

和太鼓、音程の無い打楽器ですね。
舞台奥に設置された大きな大きな和太鼓、
和太鼓奏者は客席に背を向けて叩いておられました。
勿論、オーケストラや指揮者にも背を向けて。

さて。
※カデンツの説明がいらない方は次の段落へ進む。
協奏曲には大概カデンツというものがありまして、
これはオーケストラの伴奏が無く、
1人で自身の腕前を思いっきり披露する時間、
クラシックの作曲家はカデンツを書いた人も居ますし、
昔は、現在のジャズのソロのように
ソリストが即興で演奏したり、自身が作曲したりしていたもの。
このカデンツの演奏中、オーケストラが必要無いので、
演奏会では舞台の上でカデンツの終わりをじっと待ち、
その後また一緒に演奏を始めるのですが、
リハーサルでは、カデンツは演奏されない事が殆どなのです。
ソリストが1人で練習出来るので合わせる必要が無いですよね、
なので、ゲネプロ(本番前のホールリハ)からか、
もしくは本番のみでしか、
オーケストラメンバーが聴く機会もありません。
カデンツがいつ終わるか、というのは大体わかるもの、
また、ソリストと指揮者は打ち合わせをしていますし、
リハーサルでカデンツの終わりの方だけ演奏して貰えるので、
てんでわからない、という事はないのです。
もうそろそろ、と思ったら指揮者が「そろそろ」な空気を醸し、
せーの!で合奏に戻る、というわけ。

この和太鼓協奏曲のカデンツ、
勿論リハーサル時に
「終わりの方はドンドコドコドコ(叩きながら)こんな感じで、
 ここで最後にドドン、、でオーケストラ入って下さい」
と、指揮者含めてオーケストラは説明を受けていました。
こういう時、音程の無い楽器で聞き分けるのは難しい。
こんな時に限ってプライドの高すぎる指揮者、
「大丈夫です皆さん、僕打ち合わせしてますし、
 カデンツの終わりの方で合図して、ちゃんと振りますから」
もう既に嫌な予感しかしない。

本番。

和太鼓のカデンツが始まる。
大体○分くらいです、とも聞いていたので
オーケストラはそれぞれの体内時計でチックタック。
リハーサルで聴いたのとは違う感じの演奏から
ドドンっと鳴る、まだだな〜と思っていたら、
急に指揮者が動き始める!
オーケストラは思った、違う!今じゃない!
指揮者は止まらない、
両手を振り上げせーのっ!ヤァー!!
と両手を振り下ろす・・・も、
和太鼓のカデンツは続く、静寂のオーケストラ。

舞台の上は指揮者以外全員プロの奏者達、
チラッと聴いたカデンツくらいすぐ覚えられる、
さっき聴いたそのカデンツの終わりと違っていたから
当然誰も指揮者を信用せず音も出さず、
むしろ誰も楽器さえ構えない。

ダチョウ倶○部さんのご挨拶のように
ヤァーと笑顔で振り下ろされた両手が
和太鼓が鳴り響き、微動だにしないオーケストラの前で
ゆっくりと下がっていく・・・。
そう、プライドの高すぎる指揮者、
「目の前に虫飛んできたからチョップしただけ〜」
みたいに、変わらない笑顔のままスーッと。。。

あまりに急な、
「絶対に笑ってはいけないinオーケストラ」のスタート。
オーケストラ、我々が鍛えなければいけないものは
腕、実力、室内楽力、ではなく、
笑わないメンタルと強い腹筋かもしれない。

ちなみに本当のカデンツの終わり近くで
もぞもぞと楽器を構えるオーケストラを見ながら
自信無さげに振り始めた指揮者。
オーケストラは思う、「そう、そこだよ。」
笑いも収まり、ため息交じりのオーケストラ。



演奏中はちゃんと自分を信じていないと、
こういう時、指揮者が振ったからって音を出したら
痛い目をみるのは奏者の方なのです。
あのヒト、音出さないからねー。

2016年7月14日木曜日

天国にて

びよら冗句



弦楽四重奏のメンバーがある時揃って天に召された。
天国では神様(聖人だったかも)に
「ここは天国です、あなた方には平和で幸せな毎日があるでしょう。
 ただし決して、白い蛇を踏まないように。
 この天国でも、これ以上無い不幸が訪れるでしょう。」
と言われ、彼らは白い蛇に気を付けて毎日幸せに暮らしていた。

ある時ビオラ奏者だった男にもの凄い美人の妻が出来た。
どうやって彼女を落としたのか他の3人が尋ねてみるも
「よくわからないんだ、でもなんか、そういう事になってね(^^)」
と、ただただデレデレしている。

腑に落ちない3人は、ビオリストの妻になった美人に聞いた。
「どうしてあなたは彼の妻になったのですか?」
彼女は答えた。
「白い蛇を、踏んでしまったの。。。」

2016年7月13日水曜日

チューニング2

びよら冗句
バスジョーク


リハーサル中、指揮者が演奏を止めて言った。
「コントラバスの音程が合っていないが
 チューニングは合っているのかね?」

コントラバス奏者が弦を引っ張ってみてこう答えた。
「マエストロ、全ての弦の張力は同じ、正確なので
 チューニングは合っています」

するとビオラ奏者が後ろを向いてこう怒鳴った。
「このトンチンカン!
 張力じゃないよ!ほら、ペグが平行になってないじゃないか!」



※解説
 コントラバスの弦は4〜5本(楽器による)ありますが、
 当然音程は全て違うので(他の弦楽器と違い4度ずつ高低する)
 張力が同じ、という時点でおかしい、これがバスジョーク。

 ペグ(弦を巻き付けてある糸巻き、これを回して調弦する)が
 平行かどうかも、音程には全く関係が無い。
 これがびよら冗句。

2016年7月12日火曜日

チューニング1

びよら冗句


指揮者「音が全然合ってないじゃないか?
    チューニングはしたのかね。」
ビオラ奏者「(後ろのオーボエ奏者を指差し)
      こいつがいたずらして俺の楽器のペグを回したんだ!」
指揮者「わかったから、早くチューニングし直したまえ」
ビオラ奏者「それがこいつ、どのペグ回したか教えないんだ!」


※解説
ペグとは、弦が巻いてあるネジのような物。
ここを回して弦の張りを調整する事で音程を作る。
さて、ビオラ奏者はチューニングが出来ないとか
チューニング済みの楽器を買うというびよら冗句、
なので、音が合って居なければ当然どの弦を合わせるかわかる筈が
ビオラ奏者にはそれもわからない、というジョーク。
(実際にそんな事はありません)

2016年7月11日月曜日

音程は高めに

バイオリンジョーク(弦楽器ジョーク)
びよら冗句



バイオリン奏者(もしくは弦楽器奏者)の信念。
音程が外れるよりは、音程はいつも高めに取っておけば良い。

びよら奏者
音程?高め?何それ美味しいの?



※解説
音程が悪くなりそうなら高めに外す、
これは何故かバイオリン奏者の共通認識で、
特に管楽器奏者達には忌み嫌われます。
勿論、高めに外せば良いわけではないのですが、
ワタクシばよりん弾きも、外しそうなら高め派。反省。
対してビオラ奏者は言うまでもなく、
もはや高いとか低いとかの問題ではない。

2016年7月10日日曜日

バイオリニストとビオリスト

バイオリンジョーク
びよら冗句



なぜバイオリンはビオラより小さいのですか?
バイオリンが小さいのではなく、
バイオリニストの顔が大きいから小さく見えるだけ。


なぜビオラはバイオリンより大きいのですか?
ビオラが大きいのではなく、
ビオリストの頭が小さいから大きく見えるだけ。



※解説
 バイオリン奏者はデカい顔(態度がデカい)、という意味。
 ビオラ奏者はその中身(脳みそ)が小さい、という意味。

2016年7月8日金曜日

コントラバスとは。

バスジョーク


コントラバスとは
音程のある打楽器である。

では正しい音程で演奏するには?
バラバラにして木琴に作り直す。


※解説
コントラバスはしばしば
弦楽器の枠から出されている事があります。
・・という、ちょっと酷い話もありますが、
実のところ、低音でビートを刻んでいる、
そういう役割がコントラバスだと思いましょう。
ただ、、、
あまり音程が良くない人が多いのも確かです。

2016年7月7日木曜日

副指揮者

指揮者ジョーク



指揮者「それでは2幕の、、」
副指揮者「(小声で)マエストロ、3幕です!」
指揮者「に、1足して3幕への前奏曲。」

- - - - - - - - - - -

オーボエ奏者「C(練習番号)の5小節目の音なんですが、」
指揮者「えー、(譜面をめくりながら)どこって?何か問題でも?」
オーボエ奏者「だからCのね、」
副指揮者「(小声で)38ページ目の3小節目です!」
指揮者「(38ページ目を開く)で、何だって?」
オーボエ奏者「だから、そこの音なんですが、、」
副指揮者「(小声で)違う音が鳴っていたので恐らくパート譜のミスプリ、
     スコア上ではアー(A、ラの音)です!」
指揮者「あぁそうだ、言おうと思ってた、
    君そこ違う音吹いてたけどそれはAだ。」

- - - - - - - - - - -

指揮者「それでは問題は無いのでリハーサルを終わ・・」
副指揮者「(小声で)マエストロ!3幕の28番のクラリネットの音が違いました、
     あと4幕の練習番号18のホルン4番、♭が抜けています、
     それから・・・」
指揮者「・・ろうと思ったが、色々思い出したので少し返します。
    (小声で副指揮者に)それでどこを練習すれば良いんだね?」

- - - - - - - - - - -

副指揮者とは。
ドブネズミになろうとしているハツカネズミ



※解説
日本のオーケストラではあまり見られない光景ですが、
歌劇場やオペラの現場には副指揮者がいる事が多くあります。
主に指揮者の補佐、バンダ(オーケストラ以外の場所での演奏)の指揮などで、
指揮者ジョークでは副指揮者の方が有能な若手と設定される事が多く、
実際にこのような場面を見た事も何度かあります。
有能な副指揮者が指揮者になった時、何故こうなるんでしょうねぇ?

2016年7月6日水曜日

お給料の差ではない。

びよら冗句


ビオラパートの1プルトと末席の差を述べよ。

答え
1.半拍
2.半音


※解説
 なかなか笑えないびよら冗句。
 実際現場では半拍どころじゃない差も?
 でも気にせず楽しそうに弾いてるのが彼ら。
 もしくは、合わないのは誰かのせい。


2016年7月5日火曜日

ランプの精2

びよら冗句


ある男が古いランプを見つけ、
擦ってみるとランプの精が現れた。

「ご主人様、願い事をお聞きしましょう、
 ただ私は新米なので、1つしか叶えられません」

男は言った

「ずっと戦争を続けている中東の平和を。
 子供達までが武器を取る事のない平和な世を
 お願いします。」

ランプの精は申し訳なさそうに

「何しろその、新人でして、、、
 ちょっと私には大きな課題過ぎます・・・
 何かその、あの、他に叶えたい事はありませんか?」

こう言われ、男は願い事を言い直した。

「それでは、オーケストラのビオラパート、
 彼らがピッタリ合った演奏を一度で良いから聴いてみたい。」

ランプの精は少し考えてこう言った。

「中東の平和について検討しましょう。」



※解説
ランプの精がこう言うほど、
音程やリズム共にビオラパートがぴったり合う演奏は難しい。
もうほんと、ジョークであって欲しいくらい。

2016年7月4日月曜日

ランプの精1

びよら冗句
 
 
ドイツの田舎のオーケストラのビオラ奏者が
ある時古いランプを見つけた。
こすってみると、ランプの精が現れた!
「ご主人様、願い事を三つ叶えてさしあげましょう」

ビオラ奏者は言った。
「今よりももっと良い音楽家にしてくれ!」
「かしこまりました。」
翌日、彼は首席ビオラ奏者になっていた。

願い事はあと2つ。
「もっともっと良い音楽家にしてくれ!」
「かしこまりました。」
翌日、彼はベルリンフィルの首席ビオラ奏者になっていた。

最後の願い事。
「もっと、もっと、もっと良い音楽家にしてくれ!」
「かしこまりました。」
彼は元居た田舎のオーケストラの、
2ndバイオリン末席奏者になっていた。


※解説自粛

2016年7月3日日曜日

良い指揮者の見分け方

指揮者ジョークにまつわるお話。

客席から見て良い指揮者に見える人と、
オーケストラにとって良い指揮者は違う。

オーケストラは、指揮者がどんなに酷かろうと、
良い演奏をしなければいけないのです。
何故ならお客様達は、
良くても悪くても指揮者には拍手、
演奏が良かったのは指揮者のおかげ、
演奏が悪ければオーケストラのせい、
だと思っている人が多いから。

するとどういう事が起こるか?
良い指揮者の時は勿論良い演奏が出来るわけで、
てんでダメな指揮者の時、
オーケストラはてんでダメな演奏をするわけにはいかないので
(※本当にただ邪魔をされると、崩壊します、
 本人は大真面目に振っているんだけども・・・)
集合地点がコンサートマスターや
管打楽器セクションのトップに変わる、
こうなる事でオーケストラ本来の持ち味が出てくる。
普段一緒にやっているメンバー、タイミングもわかり易い。
とてもまとまった演奏になる。
結果。
指揮台の上で指揮者が邪魔をしてくるだけで、
(再々申し上げますが本人は良かれと思って振っています)
良い演奏になる事がある→指揮者がものすごーく評価される。
オーケストラ→苦笑、そして疲労。

良い指揮者は、
演奏会は指揮者の発表会ではない
という事を知っている。
拍手を受けるべきは自分ではなく、
実際に音を出した奏者達なのだと知っている。
知っている上でパフォーマンスをする人もいるし、
全部自分の功績だと思い込みつつも舞台マナーとして
とりあえずオーケストラを立てる指揮者もいる、
自分をどう見せるか、どこまで頭が切れるか。
オーケストラに好かれる指揮者かどうかは
舞台の上の奏者達を見ていると実にわかりやすい。

指揮者に対して奏者が一斉に拍手、拍足、
演奏を終えた奏者達が揃って笑顔、
オーケストラを立たせようとする指揮者に
あなただけで拍手を浴びて下さいという態度、
そして指揮者に笑顔で拍手を贈る、
こんな事してもらえるのが良い指揮者。
また、オーケストラに敬意を示す指揮者は、
カーテンコールなど指揮を振らない時に
指揮台に上がったりしないものです。
そこはお立ち台ではなく『指揮』台ですから。

いやいやオーケストラ側も仕事です、
舞台の上で取り繕って苦笑を隠し指揮者を立たせます、
ほんっとに腹が立っていたらそれもないけど。
でも奏者達の表情、拍手の仕方、足踏みをするか、
小さな事に、正直な気持ちが現れます。
お客様は指揮者にしか注目していないので、
ちょっと奏者に目を向けてみると面白いかもしれません。

さて、オケから嫌われる指揮者。
てんでダメな指揮者は舞台マナーもダメな事が多く、
オーケストラを立たせず、自分が指揮台に上がって拍手を浴びる。
さっきの曲でソロがあった人を立たせず自分だけ拍手を浴びる。
こんな時、奏者達の見せかけ拍手はアダージョ。

指揮者ジョークもなかなか沢山ありますが、
それはまた別の話。
そんな指揮者ジョークは、
こういった事情が元となっています。

2016年7月2日土曜日

ビオリストと指揮者

びよら冗句
指揮者ジョーク


〜問題〜
車を運転していたら
目の前にビオリストと指揮者が飛び出してきた。
どっちを先に轢いてしまう?

〜答え〜
指揮者。
お楽しみの前に仕事は片付けないと。


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ビオリストと指揮者の違い

ビオリストは心臓にケが生えている。
指揮者は心臓にケンザンが生えている。



※解説
 多くの指揮者はオーケストラにとって
 社会学の法則で言う所の敵です。
 対してビオリスト達は我らのマスコット。

 ビオリストは心臓にケ→自己ダメージが少ない
 指揮者はケンザン→その上攻撃してくる


2016年7月1日金曜日

この楽器の名前なんだっけ

びよら冗句
 
 
ドイツ人指揮者で、本当にあった話です。

指揮者が弦楽器に指示を出す。
「Strings! except 1st violin.
 2nd violin, cello, contrabass, and...
 and...(びよらの方を向いて)umm...
 what? umm...ummmmmmm.....
 Oh! viola!viola!ha!ha!ha!」

楽器の名前を忘れられる、ビオラ。

ちなみにドイツ語で、
バイオリンはガイゲ、ビオラはブラッチェ。
チェロ、コントラバスは英語にほぼ同じく。
ブラッチェだったら言えたのかが謎です。