2017年1月25日水曜日

カルテット、舟に乗る

各楽器ジョーク
ありがちな場面。


あるカルテットが手漕ぎボートに乗った。
漕ぎ手はびよら奏者と2ndバイオリン奏者。

1stバイオリン奏者。
遅刻した罰ゲームのびよら漕ぎ手と
自分からやると言った2nd漕ぎ手が漕ぐのだから
当然自分は漕ぐ必要は無いと思っている。

2ndバイオリン奏者。
他に漕ぎ手が居なさそうだったから
別にやりたくは無いけれど空気を読んだ。

びよら奏者。
遅刻してきた罰ゲームに漕ぎ手にされた。
「猫を助けてて!」とか「調弦してて!」
とか言い訳をしてみたけれど聞いて貰えなかった。

チェロ奏者。
漕ぐの面倒くさい。でもちょっと漕ぎ手もやってみたい。
いや〜キツそうだなー。やっぱいーや。

さて。

少しボートを進めた所でチェロ奏者がそわそわし始める。
「・・・ねぇ、ちょっと漕ぐの代わってくんない?」
あぁ、また始まったと思った2ndバイオリン奏者。
「良いですよ。どうぞ。」とオールを渡す。

「ぉお〜!漕ぐってこんな感じね!
 わっ!方向も変えられんじゃん!」
とはしゃぐチェロ奏者に、びよら奏者が
「あ、ちょっと、やめてって!ふざけないで!
 ほら、オールっていうのはね、こう、2人息を合わせて・・」
チェロ「うっせー!びよらは黙ってろ!」
びよら「びっ、びよらは今は関係ないでしょう!舟を漕ぐのはね!舟を・・」
チェロ「あぁもううるせーなぁ、もういーや、飽きた。代わって。」

やっぱりか、と思いつつ
「はい、代わりますね。」とオールを受け取る2nd奏者。
1stバイオリン奏者はマイペースに「景色綺麗だね〜」

ボートが進んだ所でびよら奏者がトチる。
2nd「びよら君、もう少し息を合わせましょう、さっき君が言ったように」
びよら「やってるんだよ、なのにボートが勝手に傾くんだ」
2nd「いや、漕いでるふりじゃなく、ちゃんと漕いで下さい」
びよら「・・・頑張ってる。頑張ってるけど漕げないんだー!」

どうのこうのやっているうちに舟が転覆してしまった。

1stバイオリン奏者。
びよらのした事だ。仕方が無い。
でも服が濡れた。高かったのに。とにかく岸に上がりたい。
「・・・先に岸行ってるね」
とスイスイ泳いで岸に向かう。

2ndバイオリン奏者。
まず全員の安否確認、よし大丈夫。
あれ?チェロ奏者の様子がおかしい?
「チェロ君、大丈夫ですか?ちょっとびよら君そんな・・・
 あー、1stさん、待ってー!先行かないでー!」
と、後ろ髪引かれつつ1stバイオリン奏者を追いかける。

びよら奏者。
転覆したのは自分のせいではない。舟か誰かのせい。
えっと、1stさんが岸に向かったって事は
とりあえず岸に行けば良いんだよね?
で、僕って泳げたんだっけ?

チェロ奏者。
「助けてくれ!僕は泳げないんだ!」

びよら奏者がチェロ奏者に言った。
「大丈夫だよ。泳いでるふりをすれば。」

2017年1月6日金曜日

それでも愛される指揮者

仕事の出来る指揮者と愛される指揮者は違う。
愛される指揮者はやはり人柄が重要なもので。
とある、おっちょこちょい愛され指揮者のお話。

カデンツ(指揮は振らない)途中で振り始めようとし
「(小声で)マエストロ、まだです!」
と、一番前の奏者に教えられる。

ややこしい現代曲、なんだかバラバラになってきて
合ってるんだか合っていないんだか、
指揮者は現在地を叫ぶ、
「(今は練習番号の)C!・・・くらい」
そんないい加減な情報ならいらないけど。。

どこ振ってるんだかわからなくなって
振りながら一番前の奏者に声をかける、
「ねぇ、今どこ?」「・・・131です」

本番で振り間違え、
「うわぁ!ごめんっ!」と叫ぶ
お客様に丸聞こえです。

リハで楽団員から指示を受ける。
楽「そこ、合ってないので練習して下さい。」
指「あとは?どうしたら良い?」
楽「・・・あと、あそこと、ここと、、」

最後に。

興奮して指揮台から落ちる。

愛される指揮者はその人柄です。

2017年1月5日木曜日

良いびよらはとても少ない

ヴィオリストは楽器を探している事が多い。
びよらは良い楽器がなかなか無いのですね。

新春の、芸能人格付け番組
→バイオリンとチェロによる総額28億円の調べ
びよらは無い。

その昔デパートで弦楽器展があった
→ウン億のバイオリン、ウン億のチェロ、ウン百万のびよら
最高級のびよらでも安い。

ま、そんなもんです。
本来ばよりんにお湯かけてチンしたんだもんね〜
※これはびよら冗句です。